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通学合宿を終えて

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通学合宿が始まって3年、この間富士地区全体の小学生を対象とした夏季合宿を含め、4回の合宿で延べ106名の子供達と出会った。
そして、そのたびにいろんな出来事があり、いろんな思い出を貰いました。

 今年は、特に4年生の参加が多く、これまでにないドキッとするような出来事や、ホロリとするような出来事がありました。

 初日、学校へ子供達を迎えに行ったスタッフから、「点呼をとった後、いざ出発という段にになって、一人いなくなってしまった。
本宿のほうへ行っていない?もしかしたら家に帰ってしまったかも知れないので確認を撮って欲しい。」そんな電話が入ってドッキリ!

 慌てて自宅に電話を入れたところ、電話の向こうで「! 何で、あんたがここにいるのよ!今日から通学合宿だって言ったでしょ!」そんな会話が。。。
「ご心配をおかけしてすみません、 『うん、だからぼく、名前呼ばれたから、ちゃんと大きい声で返事して帰ってきたよ^^。』と、満面の笑顔で・・・ここにいます。これから送っていきます。」と、恐縮したお母さんの声。
 結果的には家に帰っていたのでホッとしながらも、気を引き締めねばと思いました。
それにしても、満面の笑みの彼を思い浮かべると、なんとも可笑しい珍事件。。。

嬉しくて食べ過ぎ、吐しゃ物でトイレを汚してしまった子。
食べこぼしたものを自分で拾わず、片付けてくれと呼びに来る子。
給食で使ったお箸はどうしたらいい?
お水が飲みたい。
などなど、久しぶりに子育て時代を思い出しました。


 そして、ちょっとホロリとしてしまった出来事。
一日目の夜11時半頃の事、「めまいがする。」と訴えてきた子がいました。
4年生としては、身体は小さいけれど、受け答えはとてもしっかりした男の子です。
合宿承諾書には、これといった持病も書かれていないし、吐き気もなく、熱もない。
頭痛や腹痛ではなく「めまい」・・・。
変わっているところといえば、目が少し潤んでいるところ。
もしや・・・と思い、もう少しだけ横になって様子を見るように進めると、素直に布団に入りました。
しかし、それから数分後、私を呼ぶ声がして「家に帰りたくなっちゃいました。」と、ぽろり。
やっぱり、ホームシックでした。

 そこで、自宅に電話してそこから先は本人とご両親に決めてもらうことにしました。
電話のやり取りから、親元を離れて一人でどこかに泊まるのは初めての様子。
「それも、勉強の一つだよ。」というお母さんの言葉に泣きながら電話を置いた彼に、「一緒に寝ようか」と聞くと、小さく頷きました。

 そういえば、スタッフの一人が子供達のプロフィールを読んでいて、「小さいのに苦労してるんだな・・・俺、この年齢の頃こんなこと考えてなかったなぁ・・・」と呟いたのを思い出しました。
この合宿でやりたい事の欄に “みんなで協力して楽しい合宿にする。”
それが彼のものでした。外では精一杯頑張っているんだよね。。。

8人部屋の一番隅の布団で、しばらく話をしているうちに「スースー」と言う小さな寝息。。。
君は弱虫なんかじゃないよ^^。
みんな先に寝てしまって、眠るきっかけを失ってしまったのでしょう。

しっかり寝たのを確認してから、遅い時間だけど心配しているであろうお母さんのもとに電話をしました。呼び出しのベルが2回鳴るか鳴らないかの内に電話に出たお母さん、やはり心配で眠れなかったのでしょう。

 よく朝早く、彼のお母さんが「心配で・・・」と訪ねてきました。
外ではとてもしっかりした子で、学校ではみんなをまとめる役や学級委員などを任されることが多く、その反面、これまでも、祖父母の家に行っても一人で泊まることができず、そのたびに迎えに行っていたこと。
5年生になると、林間学校(今でもそういうのかな?)などの行事があるので、心配で今回の合宿に参加させたことなど話してくれました。
そして最後に「会って帰った方がいいでしょうか?それとも会わずに帰った方がいいでしょうか?」と尋ねられたので「今夜は、もう大丈夫だと思いますよ。」と答えました。
 もちろん、二日目は何事もなく、みんなと一緒に寝ていました。
少し寂しいかもしれませんが、親離れ子離れの時ですよねお母さん。



 そして、この合宿を誰よりも謳歌していたのが6年生。
合宿最後の夜は、男子と女子が同じ部屋でトランプをしたりおしゃべりをしたり。。。
11時半を過ぎて、いくら小学生とは言えこれ以降は同じ部屋はまずいでしょ、そろそろ各部屋に戻るように言おう。
などと話している所へ、彼らが揃って「お腹すいたー!」と、なだれ込むように食堂へ転がり込んできました。
 大人の心配などよそに、おやつの残りのポテトチップやスタッフの夜食用のクロワッサンなどをたいらげ、それからしばらくトランプゲームで笑いこけた後、それぞれ部屋に帰っていきました。

 最後の見回りをしながら思う。
小さな子供は小さいなりに頑張っている。
昨年までは、スタッフを一人占めしようとしていた子が、まぶしいくらい成長して今年は年下の子や回りに気を使うことができる子になっていて、感動したり。
6年生は、きっと子供でいられる最後の時間だと言うことを知っているのだろう。

子供達を預かるのは、責任が重く大変だけれど、それを吹っ飛ばすほど子供達はすばらしい。
Commented by ぱらぽん at 2008-12-10 23:45
本当にいい活動をなさっていますね。ついつい、ほろりと来ちゃいました。
これからも続けられるといいのにね。大変でしょうが…。
責任も重大!スタッフの皆さんお疲れさまでした。
かぐやさん、明日は別件、よろしくお願いいたします。
いっぱいアピールしてくださいね。
Commented by bigone at 2008-12-11 22:54
通学合宿に4年生の娘が参加しました。
3日間の合宿生活で、家庭とは違う体験をさせていただき、感謝しています。

通学合宿の舞台になった、「吉原本宿鯛屋旅館」の若旦那は、私の弟の友人、さらに若旦那の親父さんは高校生当時のクラブ顧問でした。
そんな訳で因縁かも!

今後のご活躍期待しております。
Commented by h-kaguya at 2008-12-11 23:51
ぱらぽんさま

私たちが子供のころは、秘密基地つくりや、探検ごっこといった遊びをよくしました。
そんな中で友達との係わり合い方やいろいろな経験してきたのですが、今の子供たちは、その時間も場所もないんですよね。
「吉原本宿」の通学合宿は、子供たちの「隠れ家&秘密基地」
そして私たちスタッフは、そこの管理人といったところでしょうか。。。笑

本日の取材ですが、つけ富士リタンを試食していただいて好印象を持っていただけたのではないかと思います。
いつもご配慮いただいて、本当にありがとうございます。
これからもよろしくお願いいたします。
Commented by h-kaguya at 2008-12-12 02:09
bigone さま

ありがとうございます。

地域の小学生が対象ということもあって、親子説明会のときも
若旦那と顔見知りの方がいらっしゃったようですが、いろんな縁で
つながっていたんですね。
私たちスタッフも、そのご縁の一端に入れていただけたら幸いです。
これからも、よろしくお願いいたします。

近日中に、合宿の様子を写真に収めたCDなどを送らせていただきますので、
いっぱいお話を聞いてあげてください。
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by h-kaguya | 2008-12-08 09:05 | ★『吉原宿』旅は道連れ | Trackback | Comments(4)

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by かぐや