キツネノボタン

年を重ねれば重ねるほど、色濃くなる風景黄色いエナメルのように輝いて咲く花が散ると、まるでコンペイトウのような実をつけるこの花をずっとキツネノボタンと呼んでいた。それが、キンポウゲの仲間の、ウマノアシガタだと知ったのは大人になってからのこと。
でも、この植物に毒があることは、父や母、祖父母から聞いて子供の頃からみんな知っていた。



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