少年時代
商店街をつけナポリタンマップを持ったお客様が歩いている。
かぐやも今日はお休み、どこかにいきたいなぁ。。。と思ったけれど・・・
イベント続きで事務処理の遅れているものがあったので、半日だけの積もりで吉原本宿にやっつけ仕事に出かけた時のこと。
「すみません、この近くに自転車屋さんありませんか?」と言う声にカウンターから身を乗り出すと、自転車をひいた二人の少年が立っていました。
みると、そのうちの一人の自転車のタイヤからチューブがはみ出してスポークに絡んでいます。
「どこから来たの?」と尋ねると、「静岡から。」という答えが返ってきたのでビックリ。
だって二人の乗って来たと言う自転車は、変速機が付いているようなスポーツタイプのもではなく、それぞれ通っている高校の名前の入ったシールが貼られた、俗に言うママチャリ。。。
あまりのお天気のよさにつられ、行く先も決めずに自転車を走らせ、この近くまで来たところでタイヤがパンクしてしまったと言うことらしい。
そうだよねぇ、このお天気だものフラ~っとどこかへ行って見たくなるよね。。。
困り顔の二人には悪いけどなんだか可笑しくなった。
うちは、女の子ばかりだったから、こんな遠出は無かったようだけど、高校生になって自転車通学するようにると、羽が生えたように行動範囲が広がったっけ。。。
大人になった今でも、その頃の思い出話で盛り上がることがある。
しかしちょっと困った。
近くに自転車屋さんはあるものの、日曜日の今日は定休日だ・・・。
他に直せるところといったら、ジャンボエンチョー?
でも、知らない町でパンクしてチューブの絡まった自転車を引いていくにはちょっと距離がある。
とにかく、だめもとで近くの自転車屋さんに電話をしてみた。
「やぁ、悪いね。今日は定休日で、息子がいないんだよ。」
やっぱりだめかぁ・・・と思いながら、なおも食い下がって事情を話すと、「じゃぁ。持ってきてみな。」
すでに現役を引退したおじいさんが見てくれることになった。
「ありがとうございます。」と頭を下げる二人を送り届けて、「もしだめだったら、もう一度吉原本宿に来てね。」そういって仕事に戻りました。
それから仕事を終えて帰るまで、二人が吉原本宿に顔を見せることが無かったので、多分無事帰ることが出来たのだろう。
翌日、おじいさんにお礼方々様子を聞くと、「俺、ほめらたれちゃったよ。とても80歳超えてるようには見えないってさ。」と、嬉しそう。。。
野球好きのおじいさん。二人の自転車に貼ってあった学校名を見て「ぉお、高校野球の名門校じゃん。」といっていたから、きっと野球の話で盛り上がったに違いありません。

夏が過ぎ 風あざみ
誰のあこがれにさまよう
青空に残された 私の心は夏模様
夢菜さめ 夜の中
永い冬が窓を閉じて
呼びかけたままで
夢はまつり 思い出のあとさき
団塊親父さんのコメントにあった井上揚水さんの 少年時代。
この二人も、今日のことをいつか懐かしく思い出すことがあるだろうか。。。

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