背負うた子に教えられる。

娘に、「吉原本宿」で募金を始めた事を話すと、こんな言葉が返ってきました。
「その募金はどこを通して送るの?そこのところちゃんと明記してある?」
勿論、最初から富士市役所を通すつもりでしたが、記載はして有りませんでした。
娘は、災害ボランティアの活動をしている。
あの映像を見たら、多くの人たちと同じように現地入りしてボランティア活動を!と思うだろうと思い聞いてみた。
「被災地に行くの?」と聞くと、「行く予定はないよ、現地に入るのも困難。仮に行ったとしても、2〜3日しか居られないようなボランティアでは、説明を受けただけで活動をするところまで行かずに帰ることになる。足手まといになるだけ。今ここで自分にできる事をする。」
職場の有る富士から、実家である我が家まで、停電している信号の場所を確認し、安全な場所に車を止め、ラジオFに情報を送りながら帰ってきたと言う。
最後に送った情報がちょうど聞いていたラジオから流れた。
これまでもそうだったように、あと何週間もすれば、マスコミの報道は減るだろう…
でも、被災者の皆さんの本当の苦難はそこから。
″背負うた子″というには、ひねた子…ですが、我が子に教えられた気がします。