僕等がいた

毎年ゴールデンウィークの頃になると、商店街に子供たちの姿が俄かに増えて賑やかになる。
それぞれ進級した子供たちの学校生活も落ち着き、なかよし山学習(地域学習)が始まり、休み中の宿題として、商店街調べをする子供達が毎日三々五々やって来るからだ。
保護者同伴で来る子、2~3人のグループで来る子たち。
「吉原商店街はいつできたんですか?」
「祇園祭はいつからやっているんですか?どういうお祭りですか?」
形はそれぞれですが、1学年120人からの子供たちに、その都度 同じことを聞かれ同じことを答えるわけで。。。
少々疲れが出てきた頃現れた男子3人組。
彼らの型通りの質問に応えた後、今度はこちらから「商店街について、何か思う事や感じることは無い?」と逆に質問してみた。

「この商店街にはどうして、花や緑が無いんですか?」
(これは、かぐやがこの商店街で働くようになって一番最初に思った事だ。)
それを皮切りに「、商店街には僕らが欲しい情報をのせたチラシも無いし、欲しい物も無い。」
「僕らは、流行のスイーツや500円以上もかかるランチもいらない。1コインで片手で食べられるちょこっとしたものが有ればいい。」そう言いながら差し出して見せたのは、一袋に6個入りのスーパーで売られているレーズンボールの袋だった。
それから、商店街を元気にするための、子供目線での提案が流れるように出てきた。
結局2時間近く歴史処の床に座りながら商店街談義をしてしまった。。。

公園はあっても、草野球や草サッカーをする場所は無い・・・。
魚が泳ぐ川が有っても、水に触ることすらできない・・・
「あー、自分で釣った魚 食ってみてぇー!!」
そんな声を聞きながら、子供たちの思いは、昔も今もあまり変わらないことにどこかホッとし、それ以上に複雑な気持ちになった。




花のことは、私も、以前から感じていました。でも、添えつけのプランターも、鉢も、いたずらの原因になるから置かないんだと聞いて、驚いた。
商店街と言っても、夜になれば酔っ払いの横行する、飲み屋さんの町だものね。だからといって、やっぱり、そこは、昼間は市内随一の商店街、花がないなんてねえ。
昔は、ハンバーガーの店もあったし、もっと古くは、大判焼きの店がありましたね。
「僕たちの欲しいものはない」はかなりのどっきり発言です。
流行もので、遠くのお客を呼ぶより、地元に愛される普通の明るい商店街を取り戻すことって、大事なのかもしれないね。
日付が変わったので、昨日になりますが。
吉原小の6年生4クラス、来館しました。
ここに登場したうちの一人はお休みでしたが
後の二人と会う事が出来ました。
この日の事を先生に「すごく面白かった。」と話していたようで
先生からお礼を言われました^^。
私が感じたように子供たちも楽しかったと思ってくれたことが
何よりでした。
それから、6年部の先生から、子供たちが花の苗を育てるので
商店街に置かせてほしいと言う申し入れが振興組合に有ったようです。
子供たち動き出してます^^。
ちょっとずつだけど何かが変わっていくかもしれない。。。
ちかさん。またいろいろ力を貸してくださいね!