会話
歳のころは50~60歳位。(ちょっと幅が広すぎかな。。w)
タイミングを計りながら、「どうぞ、お上がりください。」と、声を掛けると
少し微笑んで「はい、見せていただきます。」と言う返事が返ってきました。
成功です。。。
実は、この声掛けがなかなか難しくて、タイミングが悪いと、玄関先で迷っていた
お客様は、逃げるように行ってしまう事がしばしば有ります。
スリッパに履き替えた男性は、ゆっくり宿札を眺めています。
興味が有りそうだったので、説明をしながら相手の反応を見みました。
お客様の中には、

説明を聞きながら、話を広げていきたい人
それとはまったく関係なく、誰かと話をしたい人
どんな所か分からないけど、とりあえず覗いてみた人
おそばを食べに来た人
視察研修に来た人
など、さまざまなタイプの方がいます。
歴史に興味のある方なら、常駐の歴史ボランティアの方にお任せするなど
玄関から一店逸品処までの間の、幾つかの会話とお客様の表情の中から
それらを出来るだけ見分け、押し付けがましくならないように気をつけていますが、
この男性の反応は他の人とはちょっと違っていました。
展示物の説明をしても「はいはい、知っていますよ。」といった感じで
話の糸口が見付かりませんでしたが、床に張られたヒノキの話になった所で
急に雄弁になられたので、話を富士ヒノキに振ってみました。
やっぱり当たっていました、「富士ヒノキ」の関係者の方でした。
富士市には富士宮の「焼きそば」のような代表するものがないので
「富士ヒノキ」を特産品としてもっと広めたいということで、商品化のヒントや
受け皿を模索中ということでした。
確かに本宿にいらしたお客様に「名物は?」と聞かれると困ります。
それが分かっているから、みんな いろいろ考えているんですね。
帰り際に「下駄もいいですね。。。」と言うと、嬉しそうな顔をして帰られました。
商品数には限界が有るけれど、そこで生まれる会話や触れ合いは無限大です。