2006年 09月 20日
我が経営を語る!
9月19日(火)PM19:30からラクロス2Fにて、富士TMO タウンマネージメント吉原 9月例会が開かれました。今回は「我が経営を語る」をテーマに同会員の中から4名の方のお話を聴きました。
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(株) 紙内田 内田 寛 さん

吉原商店街の中にあって、古くは5内田と呼ばれた中の一つ、紙内田さんは創業200年の歴史を背に、次々と消えていく文具専門店の中で生き残りをかけ日々の努力を続けている。
一般的に文具店の多くの利益を占めているのは企業や学校などに品物を納める「納品」と呼ばれるものですが、当店では店売りが中心となっており、単価の細い商品ほど維持管理に手間が掛かり、また客層もバラバラで、その対応はなかなか難しい。しかし「文具では日本一といわれる座伊東屋のきめ細かなサービスの中に真のサービスを見た」と言う紙内田さんが
特に心に留めている事は
1) どんなお客様(場合)でも同じサービ
スを提供する
2) きめ細かにお客様の注文に応える
3) お客様の来店・注文を待つばかりで
無く、ポップ・手作りの見本を活用し
売り手から話題を提案していく
4) 店主は粗末な身なりをするな
話してくださった通り今日もきちっとネクタイを締めていらっしゃいました。
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(株) 博宝堂 原 伸雄 さん

※画像をクリックすると大きなサイズでみられます。
検眼計器やレンズの加工技術の進歩により、「安く!早く!」を売りの量販店が台頭する中『メガネは医療器具であり、検眼は医療行為である』と語る博宝堂さんは、認定眼鏡士の資格をもち、また進んで眼科医の手伝いをすることで、それらが人の健康に及ぼす諸問題を知り自らの持つフィッティング技術に磨きをかけてきたと、はにかみながらも胸を張ります。
そして、会場に居合わせた方の中から気になるメガネのかけ方の人を前にお呼びして、持参の道具を使い、あっという間に微妙な調整をするパフォーマンスを見せてくれました。
人の身体と言うのは不思議なもので、少々の不具合も我慢していると慣れてしまう。ところが、その我慢が気が付かずに頭痛や身体の不調の原因となっている可能性が有ります。そこで、その不具合をお客様一人ひとりに合わせていかに直せるかが技術の差であり、価格の差でも有るのです。しかし技術だけでは商品が売れなくなった今、
お客様にとって常にオンリーワンであるために
1) お客さまに『我慢』をさせない、高いフィッティング技術
2) 厳選した商品を置く(この店でなければ売れない、この店でなけれ
ば買えないと言えるもの、言われるもの)
3) 人を(期待を)裏切らない
4) お買い上げいただいた後すぐ、手書きのありがとう葉書を出す
を心がけているという。
確かに、納得いくまでフィッティングしてくれるところは少なく、更にその不具合を上手く伝えられずに我慢してしまうことは良く有ります。
会場の中にもメガネをかけた方は多く、またそろそろ遠近両用メガネを。。。と考えている方など興味深く聴いき入っていました。
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(株) 木村玩具店 木村 光亮 さん
「実は、曽祖父の仕事は床屋で、その曽祖父が亡くなって曾祖母と祖父が店先で手作りのおもちゃを売り始めたのが玩具屋の始まりでして・・・。」と少し緊張した様子で話し始めた木村さんは、「家がおもちゃ屋である事が幼い頃から幸せだった。」という事で、ためらうことなく家業を継いで7年目の32歳。TMO会員の中でも期待される若手の一人です。
杉良太郎という役者が「派手なシーンより、歩く姿だけでお客様を感動させたい。」と言っていました。おもちゃは、生活を楽しく明るくするもの、お客様はドアをくぐった時から感動を求めてやってきます。だから私は、最高の販売員として役者になろうと思っています。
大手の量販店との差別化には、個人店主は「この店から買いたい」ではなく「この人から買いたい」お客様にそう思っていただける魅力を身につける努力が大切だと思います。
そのためには、
1)笑顔
2)親しみ
3)親切丁寧
を心がけています。

そして、最近感じていることは地域の子供達とのかかわりです。
ゲーム大会など店オリジナルの企画に参加する子供たちのマナーの悪さ(知らなさ)に、まちのおもちゃ屋さんのもう一つの役割を感じ始めています。
たとえば、ゴミ一つにしても最初は私が片付けていましたが、今はそれぞれ子供達自身が片付けるよう指導しています。
「最後にこれは僕の希望的推察ですが」と、前置きして「今はインターネットの時代で、ボタン一つで何でも手に入りますが、日本人の本質『不便なことの中に価値観をもつ』そういう時代がまたやってくる・・・そんな気がします。」と、若い店長さんの口から発せられた言葉がとても印象的でした。
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甘清堂 鍋島 圭司 さん

今回の例会のとりを務めるのは、生チョコ『根方街道石畳』で知る人ぞ知る、お菓子の家甘清堂のご主人 鍋島さんです。
今から40年前、当時としては珍しいお菓子の学校「東京製菓学校」に入学し、約70名の仲間と送った寮生活を振り返りながら話は進みました。
菓子作りは製造業、個人の個性がものを言う。
今でも仲間達とは年に一度か二度集まって、ドンちゃん騒ぎをしながら互いに菓子作りのヒント貰いあっている。そんな仲間を大切にしていきたい事。
また、 何事にも興味を持ち、持ったらすぐ実行 、変わったお菓子があると聞けば日本中どこへでも出かけて行って教えてもらう。
「一生懸命お願いすれば、どんな人でも教えてくれます。」
と言う言葉の中に、良いものを作ろうという熱意と誠実さが溢れていました。

そして、 「店に買いに来てくださるお客様を大切にしながら、例え評判を呼んだ物でも浮かれることなく、季節のある物は季節ごとに、良いものを細く長く作り続けて行きたい。」とあらためて自分の進む道を確認しているように見えました。
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約一時間半に渡る講演の中、普段活動を共にしている方々のお話とあって32名の参加者が最後まで興味の途切れること無く、熱心に耳を傾けていました。
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(株) 紙内田 内田 寛 さん

一般的に文具店の多くの利益を占めているのは企業や学校などに品物を納める「納品」と呼ばれるものですが、当店では店売りが中心となっており、単価の細い商品ほど維持管理に手間が掛かり、また客層もバラバラで、その対応はなかなか難しい。しかし「文具では日本一といわれる座伊東屋のきめ細かなサービスの中に真のサービスを見た」と言う紙内田さんが

1) どんなお客様(場合)でも同じサービ
スを提供する
2) きめ細かにお客様の注文に応える
3) お客様の来店・注文を待つばかりで
無く、ポップ・手作りの見本を活用し
売り手から話題を提案していく
4) 店主は粗末な身なりをするな
話してくださった通り今日もきちっとネクタイを締めていらっしゃいました。
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(株) 博宝堂 原 伸雄 さん

検眼計器やレンズの加工技術の進歩により、「安く!早く!」を売りの量販店が台頭する中『メガネは医療器具であり、検眼は医療行為である』と語る博宝堂さんは、認定眼鏡士の資格をもち、また進んで眼科医の手伝いをすることで、それらが人の健康に及ぼす諸問題を知り自らの持つフィッティング技術に磨きをかけてきたと、はにかみながらも胸を張ります。
そして、会場に居合わせた方の中から気になるメガネのかけ方の人を前にお呼びして、持参の道具を使い、あっという間に微妙な調整をするパフォーマンスを見せてくれました。
人の身体と言うのは不思議なもので、少々の不具合も我慢していると慣れてしまう。ところが、その我慢が気が付かずに頭痛や身体の不調の原因となっている可能性が有ります。そこで、その不具合をお客様一人ひとりに合わせていかに直せるかが技術の差であり、価格の差でも有るのです。しかし技術だけでは商品が売れなくなった今、
お客様にとって常にオンリーワンであるために
1) お客さまに『我慢』をさせない、高いフィッティング技術
2) 厳選した商品を置く(この店でなければ売れない、この店でなけれ
ば買えないと言えるもの、言われるもの)
3) 人を(期待を)裏切らない
4) お買い上げいただいた後すぐ、手書きのありがとう葉書を出す
を心がけているという。
確かに、納得いくまでフィッティングしてくれるところは少なく、更にその不具合を上手く伝えられずに我慢してしまうことは良く有ります。
会場の中にもメガネをかけた方は多く、またそろそろ遠近両用メガネを。。。と考えている方など興味深く聴いき入っていました。
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(株) 木村玩具店 木村 光亮 さん

杉良太郎という役者が「派手なシーンより、歩く姿だけでお客様を感動させたい。」と言っていました。おもちゃは、生活を楽しく明るくするもの、お客様はドアをくぐった時から感動を求めてやってきます。だから私は、最高の販売員として役者になろうと思っています。
大手の量販店との差別化には、個人店主は「この店から買いたい」ではなく「この人から買いたい」お客様にそう思っていただける魅力を身につける努力が大切だと思います。
そのためには、
1)笑顔
2)親しみ
3)親切丁寧
を心がけています。

そして、最近感じていることは地域の子供達とのかかわりです。
ゲーム大会など店オリジナルの企画に参加する子供たちのマナーの悪さ(知らなさ)に、まちのおもちゃ屋さんのもう一つの役割を感じ始めています。
たとえば、ゴミ一つにしても最初は私が片付けていましたが、今はそれぞれ子供達自身が片付けるよう指導しています。
「最後にこれは僕の希望的推察ですが」と、前置きして「今はインターネットの時代で、ボタン一つで何でも手に入りますが、日本人の本質『不便なことの中に価値観をもつ』そういう時代がまたやってくる・・・そんな気がします。」と、若い店長さんの口から発せられた言葉がとても印象的でした。
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甘清堂 鍋島 圭司 さん

今回の例会のとりを務めるのは、生チョコ『根方街道石畳』で知る人ぞ知る、お菓子の家甘清堂のご主人 鍋島さんです。
今から40年前、当時としては珍しいお菓子の学校「東京製菓学校」に入学し、約70名の仲間と送った寮生活を振り返りながら話は進みました。
菓子作りは製造業、個人の個性がものを言う。
今でも仲間達とは年に一度か二度集まって、ドンちゃん騒ぎをしながら互いに菓子作りのヒント貰いあっている。そんな仲間を大切にしていきたい事。
また、 何事にも興味を持ち、持ったらすぐ実行 、変わったお菓子があると聞けば日本中どこへでも出かけて行って教えてもらう。
「一生懸命お願いすれば、どんな人でも教えてくれます。」
と言う言葉の中に、良いものを作ろうという熱意と誠実さが溢れていました。

そして、 「店に買いに来てくださるお客様を大切にしながら、例え評判を呼んだ物でも浮かれることなく、季節のある物は季節ごとに、良いものを細く長く作り続けて行きたい。」とあらためて自分の進む道を確認しているように見えました。
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かぐやさま、詳細なレポート、お疲れ様です。
正直、自分のトコの記事は恥ずかしくて読めない・・・、ホント、思い出すだけで赤面してしまいます。
ああぁ、オレってこんなにできないヤツだったのか・・・って。
だけどこの企画、今現在の商店街にとって最も必要な事なんじゃないかって思います。
自分にとってもこんな機会を与えてもらわなかったら、ここまで真剣に自分の仕事について考える事もないし、改めてもっともっと真剣に仕事に取り組まないとって思ったし。
聞いてる皆さんも、遠方から呼んだ講師の先生の話じゃいつもは寝てる人も多いけど、なぜか全員が最初から最後まで本当に真剣に聞いてたし。
街の活性化のまず最初にやらなきゃいけない事は個店個店の魅力を上げる事!
誰もがわかってはいるけど忘れがちな事を再確認できるいい例会だし、本当の意味での勉強会なんじゃないかって思いました。
これからもぜひ続けたいですよね・・・、ただし私は聞くだけ担当で(泣)
正直、自分のトコの記事は恥ずかしくて読めない・・・、ホント、思い出すだけで赤面してしまいます。
ああぁ、オレってこんなにできないヤツだったのか・・・って。
だけどこの企画、今現在の商店街にとって最も必要な事なんじゃないかって思います。
自分にとってもこんな機会を与えてもらわなかったら、ここまで真剣に自分の仕事について考える事もないし、改めてもっともっと真剣に仕事に取り組まないとって思ったし。
聞いてる皆さんも、遠方から呼んだ講師の先生の話じゃいつもは寝てる人も多いけど、なぜか全員が最初から最後まで本当に真剣に聞いてたし。
街の活性化のまず最初にやらなきゃいけない事は個店個店の魅力を上げる事!
誰もがわかってはいるけど忘れがちな事を再確認できるいい例会だし、本当の意味での勉強会なんじゃないかって思いました。
これからもぜひ続けたいですよね・・・、ただし私は聞くだけ担当で(泣)
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かぐやさんのレポート上手い。よくまとまってます。
店長木村さん、地域の子供を叱る大人。大事です。ガンバレ!!
次回は二人くらいにして、質疑応答の時間も欲しいね。
でも、ホント、睡魔には襲われなかったよ。
臨席の支店長さん、結構メモってたし・・・。
店長木村さん、地域の子供を叱る大人。大事です。ガンバレ!!
次回は二人くらいにして、質疑応答の時間も欲しいね。
でも、ホント、睡魔には襲われなかったよ。
臨席の支店長さん、結構メモってたし・・・。
店長さま、良い経験をしましたね^^
企画の為の企画ではなく、参加した人の心に何か一つでも残るような活動を続けたいですね。
聞くだけ担当なんてもったいない、今度は隊長になって山登りの企画なんていかがですか?。。。w
企画の為の企画ではなく、参加した人の心に何か一つでも残るような活動を続けたいですね。
聞くだけ担当なんてもったいない、今度は隊長になって山登りの企画なんていかがですか?。。。w
白落天さま。
あれだけ忙しい毎日を送っている白落天さんが、睡魔に襲われなかったって事は、大成功ですね^^
そうですね、次回はディスカッションの時間が取れたら良いですね。
そうそう、お隣にいらした支店長さんのお話も聞いて見たい気がします。
あれだけ忙しい毎日を送っている白落天さんが、睡魔に襲われなかったって事は、大成功ですね^^
そうですね、次回はディスカッションの時間が取れたら良いですね。
そうそう、お隣にいらした支店長さんのお話も聞いて見たい気がします。
by h-kaguya
| 2006-09-20 13:05
| ★『吉原宿』旅は道連れ
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