2008年 08月 06日
吉原商店街振興組合 視察研修に参加して
7月15日と16日一泊二日の、吉原商店街振興組合の視察研修に参加させていただきました。視察先は、新潟県柏崎市と長野県飯田市知久町の2箇所でした。
15日朝6時に、虹いろ~どパーキングを出発、バスで約6時間かけて一気に日本縦断。。。
まちの駅の視察もかなりハードでしたが、こちらもなかなかのもの(笑)

出発時蒸し暑く重たい雲が広がっていた空が、新潟に入ると周りの景色と共に一変しました。
米どころ魚沼
一面に広がる田んぼと、一見3階建てにも見える家は、豪雪地帯ならではの高床式住宅。
初めての土地の風景にワクワク。
12:00 柏崎市 えんま通り商店街着
商店街にある和風ダイニングろくべえで、まずは腹ごしらえです。

朝早くの出発だったので、しっかり頂きました。。。

食後、震災後のえんま通り商店街の復興の記録写真を見せていただきました。
古い木造住宅の倒壊写真は、驚きと共に、来る来ると言われて久しい東海沖地震への緩んでしまった緊張感をかきたてました。

柏崎市では、中越沖地震からの復興をめざす えんま通り商店街(東本町2丁目)の取り組みと、再開発の事例として東本町1丁目のまちづくりを学びました。
えんま通り商店街
商店街のシンボル 閻魔堂 被災損壊部分が修復され、今もまちの人たちの心の支えとなっている。
えんま通り商店街は、古い木造住宅や、盛土造成された軟弱地盤の上に建てられた商店などに被害が集中し、柏崎市中心市街地の中で最も大きな被害を受けた所でした。
その震災から一年。
私たちが訪れたときには、瓦礫の山もなく遠目には、日本中どこにでもある衰退しかけた商店街のように見えました。

事実まちづくりの会の方のお話によると、この商店街はすでにシャッター通り商店街となっており、この震災により衰退に拍車をかけるか、これを機に復興再生されるか、の岐路に立たされていたということでした。

そんな中でえんま通り商店街は、復興に向けた取り組みを開始し、県内4大学の復興支援体制が構築され、今回お話をしてくださった新潟工科大学建築学科准教授 田口太郎先生の協力のもと、【えんま通り町づくりの会】が発足。
個々の被災の状況による再生への温度差など、乗り越えなければならないいろいろな問題について、話合いやワークショップを重ねながら「新生!えんま通りプロジェクト」を推し進めている。

難しいことは分からないけれど、印象的だったのは このプロジェクトが図面や箇条書きの計画書だけの平面的な無味乾燥なものでなく、立体的であり、ハード面だけに頼らないまちづくりへの強い想いを共有して行こうという姿勢を感じたことだ。

また、震災で亡くなった方々への思いや、仮設住宅で今も暮らしている方々の入居期限が迫っているという現実もある。
がんばれ!えんま通り商店街!!
東本町一丁目
地区を3つのブロックに分けて再開発したという東本町一丁目は、えんま通りとは対照的で、平成10年から13年にかけて竣工された新しい建物が多いせいか、ガラス張りのビルが並ぶ明るい通りで、震災の爪あとは殆ど感じられない。
信号を一つ隔てた二つの地区は全く違った形の再開発の道を行こうとしている。

個店からなる専門店群Bブロック

公共公益施設の集まったAブロック ショッピングセンターを核としたCブロック


柏崎商工会議所の吉田副会頭と州崎中小企業相談所長から、再開発の概要や現在の状況などいろいろお話を伺いました。

吉原商店街の活性化を目指す皆さんの表情は、とても真剣です。

しかし、ここでのお話は、知識のないかぐやにはとても難しく問題点ばかりが耳に残ってしまいました。
今回お世話になった柏崎商工会議所のあるビル(画像左)と、道向かいにあるマンション(画像右)
実は、このマンションは、当初ホテルが出店する予定だったが、途中で計画から撤退したため、計画変更を余儀なくされ、都市型分譲マンションとして売り出されたということでした。また、Cブロックのショッピングセンターは、開業4年目で営業が立ち行かなくなり、民事再生法の手続きをとったなど再開発の難しさを感じました。
新潟での視察を終え、その日のうちに長野市間御所町 ホテルJALシティー長野 入り。

19:00地元の和食処で夕食という事で、商店街を歩いてみました。昼間の吉原より人通りがあるかも。。。一本わき道の細い路地、ちょっと趣はあるけれど・・・こちらはやはり七色インコや、カラスのお兄さんたちのテリトリーでした。

さて、明日の飯田市視察に備えて腹ごしらえ!!

長野に来たらやっぱ馬刺しでしょ!(知らなかったぁ。。。)
7月16日AM11:30 長野県飯田市 (株)飯田まちづくりカンパニー 着

土蔵作りの建物が並ぶ細い道を抜けると「川本喜八郎美術館」が見えてきました。

NHK人形劇「三国志」「平家物語」などの人形制作を担当した、人形芸術家・人形アニメーション作家の川本喜八郎さんの作品を集めた美術館です。
「人形劇のまち」飯田市のまちづくりや観光振興の中核となっているようです。
収蔵数178体。
ここの人形たちはすごい!!一体一体の、衣装、表情、見ごたえがありました。

写真撮影は、ここまでなのが残念でした。。
昼食は、視察用共通食事券で、飯田まちづくりカンパニーのテナント会の「和らく庵」さんで、飯田名幻豚のカツ!!
りんごを食べて育った豚はやわらかぁ。。。
更に、お代わり自由の野菜サラダにかかっていたオリジナルの夏みかんのドレッシングがグ~~!!
いたく感動して、お店の方に頼んで譲っていただきました。。。

え? 視察じゃなくて食べ歩きに行ったのかって?
いえいえ、「美味しい」と評判になれば、ちょっと遠くても人が押しかける時代です。
まちの活性化には、食べ物屋さんも大きなポイントだと思うのです!
ってことで、これも研究!研究!!

りんご庁舎会議室にて、さまざまなまちづくりやサポート体制についてお話を聞きました。
その後、飯田市のシンボル「りんご並木」・三連蔵や町並みを見て歩きました。
日本の道百選にも選ばれた「りんご並木」は、昭和29年飯田東中学校の生徒さんたちによって植えられた40本のりんごの苗木から始まりました。

この並木道には、人と車を隔てるものは何もありません。路側帯も駐車禁止の標識もありません。
それでも、人を蹴散らして走るような車はありませんでした。

たわわに実をつけたりんご。。。
手を伸ばせば誰でも取ることができそうです・・・誰も盗る人はいないんでしょうか?
いえ、やはり初めの頃はあったようです。しかし「赤く実ったりんごを見れば、誰も手をつけない。そういう街をつくりたい。」
この街のまちづくりには、そんな想いが一本ピーンと通っているようです。
ほら、こんな所にも。
商店街は、駐車禁止で不便・・・。ならば、駐車可スペースを作っちゃおうってことでしょう。
もちろん、パーキングメーターも監視する人も見当たりませんでした。
15日朝6時に、虹いろ~どパーキングを出発、バスで約6時間かけて一気に日本縦断。。。
まちの駅の視察もかなりハードでしたが、こちらもなかなかのもの(笑)


米どころ魚沼
一面に広がる田んぼと、一見3階建てにも見える家は、豪雪地帯ならではの高床式住宅。
初めての土地の風景にワクワク。
12:00 柏崎市 えんま通り商店街着
商店街にある和風ダイニングろくべえで、まずは腹ごしらえです。


朝早くの出発だったので、しっかり頂きました。。。

食後、震災後のえんま通り商店街の復興の記録写真を見せていただきました。
古い木造住宅の倒壊写真は、驚きと共に、来る来ると言われて久しい東海沖地震への緩んでしまった緊張感をかきたてました。

柏崎市では、中越沖地震からの復興をめざす えんま通り商店街(東本町2丁目)の取り組みと、再開発の事例として東本町1丁目のまちづくりを学びました。
えんま通り商店街

えんま通り商店街は、古い木造住宅や、盛土造成された軟弱地盤の上に建てられた商店などに被害が集中し、柏崎市中心市街地の中で最も大きな被害を受けた所でした。その震災から一年。
私たちが訪れたときには、瓦礫の山もなく遠目には、日本中どこにでもある衰退しかけた商店街のように見えました。

事実まちづくりの会の方のお話によると、この商店街はすでにシャッター通り商店街となっており、この震災により衰退に拍車をかけるか、これを機に復興再生されるか、の岐路に立たされていたということでした。

個々の被災の状況による再生への温度差など、乗り越えなければならないいろいろな問題について、話合いやワークショップを重ねながら「新生!えんま通りプロジェクト」を推し進めている。


がんばれ!えんま通り商店街!!
東本町一丁目
地区を3つのブロックに分けて再開発したという東本町一丁目は、えんま通りとは対照的で、平成10年から13年にかけて竣工された新しい建物が多いせいか、ガラス張りのビルが並ぶ明るい通りで、震災の爪あとは殆ど感じられない。
信号を一つ隔てた二つの地区は全く違った形の再開発の道を行こうとしている。

個店からなる専門店群Bブロック



柏崎商工会議所の吉田副会頭と州崎中小企業相談所長から、再開発の概要や現在の状況などいろいろお話を伺いました。



実は、このマンションは、当初ホテルが出店する予定だったが、途中で計画から撤退したため、計画変更を余儀なくされ、都市型分譲マンションとして売り出されたということでした。また、Cブロックのショッピングセンターは、開業4年目で営業が立ち行かなくなり、民事再生法の手続きをとったなど再開発の難しさを感じました。
新潟での視察を終え、その日のうちに長野市間御所町 ホテルJALシティー長野 入り。

19:00地元の和食処で夕食という事で、商店街を歩いてみました。昼間の吉原より人通りがあるかも。。。一本わき道の細い路地、ちょっと趣はあるけれど・・・こちらはやはり七色インコや、カラスのお兄さんたちのテリトリーでした。


7月16日AM11:30 長野県飯田市 (株)飯田まちづくりカンパニー 着


「人形劇のまち」飯田市のまちづくりや観光振興の中核となっているようです。

収蔵数178体。
ここの人形たちはすごい!!一体一体の、衣装、表情、見ごたえがありました。

昼食は、視察用共通食事券で、飯田まちづくりカンパニーのテナント会の「和らく庵」さんで、飯田名幻豚のカツ!!
りんごを食べて育った豚はやわらかぁ。。。
更に、お代わり自由の野菜サラダにかかっていたオリジナルの夏みかんのドレッシングがグ~~!!
いたく感動して、お店の方に頼んで譲っていただきました。。。

いえいえ、「美味しい」と評判になれば、ちょっと遠くても人が押しかける時代です。
まちの活性化には、食べ物屋さんも大きなポイントだと思うのです!
ってことで、これも研究!研究!!

その後、飯田市のシンボル「りんご並木」・三連蔵や町並みを見て歩きました。


それでも、人を蹴散らして走るような車はありませんでした。

手を伸ばせば誰でも取ることができそうです・・・誰も盗る人はいないんでしょうか?
いえ、やはり初めの頃はあったようです。しかし「赤く実ったりんごを見れば、誰も手をつけない。そういう街をつくりたい。」
この街のまちづくりには、そんな想いが一本ピーンと通っているようです。

ほら、こんな所にも。
商店街は、駐車禁止で不便・・・。ならば、駐車可スペースを作っちゃおうってことでしょう。
もちろん、パーキングメーターも監視する人も見当たりませんでした。
by h-kaguya
| 2008-08-06 01:24
| ★『吉原宿』旅は道連れ
|
Trackback
|
Comments(0)

